お遍路宿

体験談

お遍路宿の情報も満載!高知の札所、大日寺から善楽寺。

こんにちは、このブログの管理人をしているユキオです。
お遍路もいよいよ7日目。

今日は香南市サイクリングターミナルを出発。
そして28番大日寺で納経。

その後国分寺、善楽寺と納経して民宿北星に宿泊します。
最初に納経した大日寺は、徳島でも同名のお寺がありました。

また国分寺は、
これから行く愛媛にも、香川にも同名のお寺があります。

同じ名前のお寺があるのは、別に珍しいわけではありません。
しかし四国の札所は、88のうち5つも同じ名前のお寺があります。
偶然とはいえ、少しびっくりします。

この記事では、お遍路で宿泊した宿の感想についても触れています。
いろいろ特徴のあるお遍路宿がたくさんあります。

お遍路に行くときの参考になればと思いました。

目次

香南市サイクリングターミナル

サイクリングセンター

サイクリングターミナルは、”海のやど”しおや宿という宿泊施設です。
かなり大きな施設で、研修設備やテニスコートがありました。

それに施設の名前通り、レンタサイクルが利用できるようです。
しかし私が宿泊したときは、平日のシーズンオフです。

そのせいか利用者の姿はありません。
また従業員の姿も、
支配人さんと、食堂のコックさんだけしか見かけませんでした。

確かに利用客より、
従業員のほうが多いのでは、経営も成り立ちませんよね。

運営母体は、サイクリングターミナルとなっていました。
おそらく、民営ではないのでしょうね。

 

今までは民宿や、ちいさな旅館の宿泊でした。
そういうわけで、大きな浴槽にはまだ浸かって来ませんでした。

ここでは大きな浴槽があり、
手足を伸ばし、ゆったりと湯船に浸かりました。

宿泊客は少なく、夕食は大きな食堂でただ一人黙々と食べるだけです。
少しわびしい気持ちになってしまいました。

私が食べ終わると入れ違いで、工事関係の人が一人来ました。
彼もわびしく食事をしたのだろうと想像してしまいます。

 

シーズンオフの観光施設は、活気もなく寂しいものですね。
今日は4名宿泊していると聞いていましたが、全員顔を揃うことはありませでした。

ところで宿についたとき、明日宿泊を予定している民宿に、
電話を入れたところ、繫がらずやきもきしていました。

しかし宿のほうから、逆探知の電話が入り無事予約できました。
そういえば、お遍路宿は不在の時間帯もありました。

しかし不在でも転送電話で、携帯につながることが多かったように感じます。
これも観光のシーズンオフだからでしょうか。

 

食事を済ませると、もうやることもなくなってしまいます。
明日の予定の確認と荷物を整理し、いつもどおり早めに就寝しました。

大日寺へ

サイクリングターミナルからは、昨日歩いてきた道を一度国道に戻ることになります。
国道に出たものの、遍路道が分からず、
そのまま国道を歩いて、次の札所に向うことにしました。

国道と並行して、お遍路道があるはずでした。
しばらく歩いていくと、国道55号線と別れる道があります。

別れた県道を、すこし歩いた先に28番大日寺はありました。

 

大日寺は県道に沿ってあるわけでなく、
気が付かなければ、通り過ぎてしまったかも分かりません。

たまたま県道沿いに、お寺の専用駐車場があり気付いたわけです。
県道からは、お寺の姿は見えませんでした。

大日寺は駐車場から、坂道を少し上がったところにあります。
この大日寺には、先達さんに率いられた20名ほどのお遍路さんがいました。

こんもりとした、
森の中に佇む大日寺で、今日はじめての納経を済ませました。

国分寺から善楽寺

 

続いて次の目的地国分寺に向かいます
しばらく町並みを歩き、また田園風景の広がる道を歩きます。

そのうち県道と合流して、物部川を渡りしばらく歩き続けます。
交通量のある県道か?国道を横切りるとJR土讃線の踏切がありました。

踏切をを渡りしばらく歩くと、今日2つ目の札所国分寺につきます。

 

途中国分川沿いに、お遍路道があったのですが気が付かず通り過ぎてしまいました。
たしか橋を渡ってすぐに遍路道の案内があったはずでした。

たぶん車道から見えていた、国分寺の看板ばかり気にしていました。
それで途中の遍路道を、見落としてしまったのでしょう。

国分寺は山の中ではなく、平地にありました。
長く歩いてきた足にとっては優しいお寺でした。

 

国分寺では今日、団体のお遍路さんにあいませんでした。
でも何名か、歩きのお遍路さんと遭遇しました。

納経を済ませしばし休憩を取ります。
その後は、今日最後の札所善楽寺に向かいます。

善楽寺まではおよそ7キロ、2時間くらい歩くことになるかもしれません。
普段ですと、時速4キロから5キロくらいで歩きます。

 

普通に考えれば、1時間半もあれば充分すぎるほどですの距離です。
しかし実際歩き遍路で札所を回ると、
自分の思っている時間内には、到着出来ないことがままあります。

つまり歩き遍路では、道の標識を見逃したり道に迷ったりします。
迂回して回ったりした分だけ、実際よりも長い距離を歩いています。

 

善楽寺に行くためには、
国分寺を出て、正門の前の道をまっすぐ歩いていきます。

お遍路道の目印を見つけながら、田園風景の中を歩き続けます。
もう11月も半ばだというのに、暑さがまだこたえます。

しばらく歩き続けて行くと、県道の土佐街道に合流します。
目的の善楽寺もあとわずかになりました。

 

善楽寺へは、遍路地図を頼りに歩きます。
幹線道路から離れ少し入り組んだ、住宅街を抜けた先に札所はありました。

善楽寺は古い建物と、新しい建物が混在しています。
今日はじめて、誰もいない本堂で納経を済ませました。

民宿レインボー北星

もうあとは、今日宿泊する民宿に向かうだけです。
足取りも軽くなります。

民宿は善楽寺とは目と鼻の距離です。
いくらか到着時間は早かったのですが、チェックインさせていただきました。

お遍路宿はレインボー北星という民宿です。
個々のお遍路宿は、アパートの造りのようなたたずまいでした。

通された部屋は、やはりアパートそのもの作りです。
バストイレがあり6畳位の部屋が2つ、ふすまで区切られていました。
もともと、アパートとして建てられたのに違いありません。

 

今日はわたし以外、もう一人宿泊者がいるようです。
ふすま一枚隔てられた、隣の部屋に宿泊するようです。

とりあえず洗濯と、お風呂だけは先に済ませることにしました。
リビングには、共同で使用できる冷蔵庫もありました。

同宿になる、お遍路さんが到着すると夕食になりました。
夕食はお遍路宿の、管理人さんの部屋まで食べに行く事になります。

 

管理人さんは、わたしよりいくらか年回りが上の女性でした。
このお遍路宿を一人で、切り盛りしているようでした。

一人で経営している、年配の女性の姿に
なんだかわたしは、物悲し気持ちになってしまいました。

これはわたしが一人で、ずっと旅を続けて来ているいるせいかもしれません。
一人ぽっちの自分の気持ちが、投影されてそんな気分に感じているのでしょう。

管理人さんには、わたしの気持ちを知るよしもありません。
親身になって面倒を見てくれ、実に親切なおばさんでした。

 

夕食は同宿の男性ともども、美味しく料理をいただきました。
同宿の男性はきままに旅をしている、千葉県から来たお遍路さんでした。

わたしも明日は高知市内に入り、少し観光でもしようと考えていました。
明日にそなえ、早めに床につくことにしました。

部屋のカーテンを閉めようとしたとき。
お遍路宿の窓から、高知市内の灯りが見えていました。

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