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お遍路で宿泊した宿の感想!最御崎寺から金剛頂寺への途中で。

こんにちはこのブログの管理人のユキオです。
この記事は歩き遍路を再開して、3日以降の体験談になります。

お遍路さんからきいた評判の宿のこと。
高知で納経した札所からのこと。

またお四国を歩いて、気づいたことや困ったこと。
また反省点など。

お遍路での感想を、まとめています。
すべて個人的な見解ばかりですが、
お役に立つことが、一つでもあれば幸いです

目次

民宿徳増

 

民宿徳増は、お遍路さんに評判の良い民宿です。
お遍路に来る前からネットなどの情報で名前は聞いていました。


また途中であった、お遍路さんからの情報でもすすめられた宿でした。
わたしも一泊しそのわけは、分かったような気がします。

食事はさすがに高知県、
カツオのたたきは、びっくりするほどのボリュウム。

また気づかいも、いたれりつくせり。
お遍路さんにとっては、やさしい宿に感じました。


とうじつの宿泊客は、わたしを含めて5名ほどいました。
ひとりは水戸から来たお遍路さんのAさん。

Aさんとは鯖大師での宿坊と、ここでまた同宿となりました。
ほかに大阪の水族館からから来ている人と
近くの工事に来ている関係の人が二人でした。


またお遍路さんに、はうれしいお接待がありました。
背負ってきた荷物を、次の民宿まで運んでもらえます。

まだ歩きになれないわたしには、ありがたいお接待でした。
必要な荷物だけを持ち、軽装で歩くことができました。

高知で最初の札所、最御崎寺

早朝の海岸線

歩き遍路での朝は、普通の旅行とは違い早いものです。
民宿徳増を7時頃に出発しました。

室戸岬にある土佐で最初の札所、
最御崎寺までは、また海沿いを歩くことになリます。



あさ目覚めたとき、部屋の窓から太平洋が一望できました。

天気も快晴で、
昇ってくる太陽を目の当たりにすることが出来るはずでした。

ところが朝食の時間が
ピッタリかさなり、日の出は見ることができませんでした。


わたしだけ朝食の時間を、ずらしてもらうことなどできません。
泣く泣く、ご来光は諦めました。

 

しかし毎日海を眺めて歩きます。
それでも見ていて、一向に飽きません。

どこを歩いても、一つとして同じ景色はありません。
雄大な景色の中、本当に地球の丸さが感じられます。

しかしこれだけ歩いてきても
残念なことに、一度も鯨と出会うことがありませんでした。
よさこい節の中には鯨が出てくるので期待をしていました。



ここまで来ると足の痛さも、さすがに感じなくなります。
歩くほどに足も慣れてきたみたいです。
夫婦岩
歩いているうちには夫婦岩を過ぎ、
お大師様の大きな銅像(?)が見えて来ると最御崎寺の登山口に到着します。

ここから高知では初めての山道、お遍路道を登っていきます。

途中で室戸岬灯台方面と別れ、登り続けると最御崎寺に到着します。
標高はわずか164mですが、久々登る山の上の札所です。



やはり山道に、息もはずみ疲れました。
山の上の本堂は時期外れか、お遍路さんの姿は見当たりません。

久しぶりの般若心経もたどたどしく、
納経をすませると、次の札所25番津照寺に向かいました。

季節外れのはずが津照寺は、

津照寺山門

最御崎寺から参道を下り、駐車場まで来ると自販機がありました。
さすがに山の中の道を登り降りしてきたのでのども乾きます。


ここで水分補給のために小休止。
シーズンオフのせいか、駐車場に車が一台もありませんでした。


小休止後、つづら折りの車道を海に向かって下っていきます。
まるで壮大なパノラマの中にいるようでした。

最御崎寺を下り終わるとまた国道に出ます。
海岸沿いや、古い街道を歩いていくことになります。

室戸岬までの大自然の中とは様変わりしました。
鄙びた(すみません)町並みを歩いていきます。



ところどころ南海地震の備えなのか、
鉄筋で組まれた避難所も見うけられました。

やはり海岸沿いを歩いていると、
津波に対する備えを見て、南海地震について考えざるを得ませんでした。



歩いているうちには、大きな漁港も通り過ぎます。
お遍路道を歩いたり、55号線と合流したりして津照寺につきます。

なんと津照寺門前は、観光バスで混雑していました。
最御崎寺の静寂に比べるとまったくの別世界です。
本堂に続く石段は、お遍路さんがたくさん登っていきます。

 

さすがに納経所は混雑していました。
わたしは歩いて、次の札所まで行かなければなりません。

御朱印をいただくために、あまり時間を取られたくはありませんでした。
そこでちょっとズルをして、納経する前に納経帳に御朱印してもらいました。

本当なら墨書御朱印は、納経して初めてもらうものです。
しかし御朱印もいただき安心して、本堂・太子堂と納経ができました。



門前の売店で昼食と水分補給をしていると、
にぎやかな、高校生くらいのグループに気がつきました。

彼らは津照寺に来たわけではないようでした。
彼らは寺と反対側の、漁港のようなところに降りていきました。

こちら側は観光スポットになっているのでしょうか。
時間もないので確認することはできませんでした。
それでも見るからに雰囲気のある、良さそうな漁港でした。



わたしにはもう曜日の感覚がありません。
どうやら今日は休日のために、混雑していたようでした。

簡単に昼食を済ませると、今日最後の札所金剛頂寺に向かいました。

民宿うらしま

お遍路道を金剛頂寺を目指し、また古い町並みを歩いていきます。
このあたりはほとんど、国道55号線は歩きません。
旧道のような、お遍路道を歩いていきます。

きょう泊まる宿は宿坊ではなく、金剛頂寺のふもとの民宿を予約しました。

そのため金剛頂寺で納経したあとは、
またふもとの民宿まで戻らなくてはなりません。

金剛頂寺

金剛頂寺もまた、多くの札所と同じように山の頂にあります。
今日は登山コースが多いようでした。

お遍路再開後の、
体がなまったわたしには、けっこう辛いコースでした。

金剛頂寺で納経を済ませても、今までの疲労はさすがにたまっています。
すぐ下山するこが出来ず、靴を脱ぎすて足を休めることにしました。



本当ならここ、金剛頂寺の宿坊に泊まる予定でした。
また下山しなければならない、と考えると気が重くなりました。

あまり休憩をしていると、日も陰ってしまうので重い腰を上げ下山しました。
天気も下り坂になってきましたが、
明るいうちに民宿うらしまに到着することができました。



預けていたわたしの荷物も。無事徳増より届いていてひと安心でした。

民宿うらしまでの夕食はカレーライスでした。
このところ海鮮ばかり食べていいました。

海鮮もうれしいですが、
たまにはコレも有りかと、おいしくカレーライスはいただきました。



民宿うらしまは宿泊料金も安いし、
サービスも行き届き、悪いところは何もありませんでした。

宿坊は泊まれませんでしたが
この民宿うらしまも、印象に残ったお遍路宿となりました。

お遍路の宿泊についての考えはこちらの記事でも書いています

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