季節

お遍路を夏冬などの、季節外に歩くメリットはあるのか!

こんにちは、お遍路で四国を歩いた管理人のユキオです。

お遍路に行くのなら誰もが、気候の良い春か秋にと燗げえます。

しかし気候のよいこの時期は、お遍路さんも集中します。

それならこの季節を外し、お遍路を歩くのはどうでしょう?、

夏や冬の季節外れに歩くお遍路の、メリット・デメリットをまとめました。

目次

夏のお遍路のメリット、デメリット

お遍路に行くのなら誰でも、季節の良い時期を歩きたいと思うものです。
特にお遍路に向いていないのが、暑くてきつい真夏です。

しかしそんな真夏の暑い日でも、お遍路さんは歩いています。
どんな季節にも、歩き遍路のメリットはあるものです。

夏に歩くメリット

では夏に歩くメリットとは、

この時期は働いている方は
夏休みなどが、長期休暇を取りやすくなっています。

ですから四国すべてをまわる
通し打ちは無理でも、かなりの札所を打ってまわることができます。

お遍路を何回かに、
区切って打つお遍路さんには、かなりのメリットではないでしょうか。

区切り打ちとは、お遍路を何回かに分けてまわることです。

また週末や正月などの休みを利用したとしても、
それほど多くの札所を、まわれるわけではありません。

そこで長期間、休みをとれる夏は
限られた時間しかないお遍路さんには、絶好のチャンスとなります。

この時期歩き遍路のメリットの一つに、
日の出が早く、日の入りが遅いということがあります。

つまりこれは活動時間が、長く取れるということです。

歩き遍路さんはほとんど早起きです。
朝7時には歩き始めていることが普通です。

 

冬場だとせっかく早く起きても、まだ明けきらず周りは暗いままです。
国道などを歩いていても、照明設備などありませんから危険も伴います。

私も冬の国道を、早朝の5時ころ出発したことがありました。

満天の星空の美しさは堪能できましたが、
足元もおぼつかず、懐中電灯の明かりだけを頼りに歩きました。

歩道を歩いていても後方から車両が来ると不安を覚えてしまいます。

 

その点夏は、早朝から朝日の中を気持ちよく歩けます。
また日の入りも遅いので、歩く時間も長くとれますね。

冬場に比べると、お遍路でまわる期間も短くて済みます。

これは遍路宿を利用する人にとって、
費用の節約になりかなりのメリットを感じるのではないでしょうか。

また野宿を予定しているお遍路さんにとっても、
この季節なら宿泊する場所にも困らないかもしれませんね。

もちろん宿泊するときは、近隣の方の迷惑にならない場所で野宿しなければなりません。
寝袋一つ持って歩けばいたるところが一夜の宿になります。

 

お遍路にしても寒い季節に比べれば、軽装で歩くことができます。
当然背負う荷物も少なくて済みます。

また洗濯物がすぐに乾くというのも、この季節のありがたい事の一つです。
毎日暑い中を歩くのですから洗濯は欠かせません。

すぐに乾燥してくれますから、着替えも最低限で済みます。
こう考えていくと、夏のお遍路はいいことずくめに感じてしまいますね。

夏に歩くデメリット

夏のお遍路はいい事ばかりではありません。
歩き遍路はとにかく暑いのです。

重たい荷物を背負い炎天下の中を歩くのですから、いつも熱中症と隣り合わせです。
とにかくのどが渇きます。

一日の水分補給も、何度するか数えていられないほど取ります。
また歩く道はほとんどが田舎道ですから、大量の虫が発生して悩まされることになります。

山中にはマムシもいますから、軽装とはいえ長袖長ズボンといった備えはしておく必要もあります。
海沿いの道を歩くことも多いですから日焼けの対策も必要になりますね。

冬のお遍路のメリット、デメリット

冬のお遍路のメリットとは何でしょうか?
これは逆に考えると、夏のデメリットがメリットに変わると言えますね。

歩いていても熱中症の恐れはぐっと減ります。

大量の虫に悩まされることもないでしょう。
クマやまむしの心配をしなくても済みます。

最大のメリットは、
この期間は観光シーズンからも外れているため、宿が取りやすい事です。

同じお遍路のシーズンではない盛夏でも、四国は観光地の宝庫ですから宿は混雑します。
一方冬は観光客も少なくなりますから宿の心配は少なくて済みます。

しかしこの時期は観光客ばかりではなくお遍路さんも少なくなります。
ですからお遍路宿や宿坊の中には、この時期営業を停止している宿もあります。

また山間部にある札所の中には、納経の時間が前倒しされ早めに閉じてしまう札所もあります。
そのあたりの情報は調べて冬の遍路は出かける必要があります。

また日没も早くなってしまいますから、行動できる時間は限られてしまいます。
山間部など積雪も予想されますから、入山時間なども早め早めの行動が安心です。

四国は南国というイメージがありますが、想像する以上に寒さは厳しいものです。
防寒対策の必要も十分検討しなければなりません。

なんでもそろえて、持っていくというわけにはいきません。
すべて自分で背負って移動しなければなりませんからね。

季節外れに歩くメリットをまとめると

季節外れのシーズンに、お遍路していいこと・・・
夏場にしろ、冬場にしろ札所がすいていることですね。

この時期は納経所で墨書御朱印を受けるにしても、混雑とは無縁になります。

時間に追われることもなく
札所で納経を済ませて次の札所に、あわただしく出発しなくても済みます。

ゆっくりと札所で、納経後もすごすことができます。

夏は「きつくツライ」お遍路になりますが、「きつい」お遍路は心の鍛錬にもなります。
お遍路が結願した後には、きっとやり遂げた充実感を味わうことができるでしょう。

また冬枯れのお遍路道を歩いていると、自分の心といつしか対話して歩いています。
ふだん自分の心と向き合うことは少ないと思います。

そんな中自分を見つめなおし、対話しながら歩くことは、
これからの人生において、大きな糧を得ることになるのではないでしょうか。

最後までで読んでいただきありがとうございました。
これは一つの考え方ですので参考にしていただけましたら幸いです。

お遍路の最適なシーズンについて書いた記事はこちらにあります。

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